ブルース・ウィリスさん68歳の誕生日、介護の妻が悲しみの心境吐露
(CNN) 俳優を引退して認知症と診断されたブルース・ウィリスさんが68歳の誕生日を迎えた19日、妻のエマ・ヘミングさんが認知症の介護の現実について、ありのままの思いを打ち明けた。
「私の朝は泣くことから始まりました。この腫れた目を見ての通り」。ヘミングさんがインスタグラムに投稿した動画はそんな言葉で始まる。
ヘミングさんは認知症と診断された家族の介護の現実を知ってもらう活動に力を入れており、「この全側面を見てもらうことが大切」との思いを伝えている。
「いつもみんなから『あなたは本当に強いね。どうしてそんなに強くなれるのか分からない』というメッセージが届きます。私に選択肢はありません。選択肢があったらと思うけれど、私はこの中で2人の子どもも育てています」
そう語るヘミングさんは、「人生の中では時として、大人びたふりをしなければならないことがあります。それが今私のやっていることです。毎日悲しい時があり、毎日悲嘆に暮れています。彼の誕生日の今日、本当にそれを感じます」と告白した。
元妻のデミ・ムーアさんと3人の子どもを含むウィリスさんの家族は今年2月、ウィリスさんが前頭側頭型認知症(FTD)と呼ばれる認知症と診断されたことを明らかにしていた。
ヘミングさんは、努めてウィリスさんの介護者としての日常を記録しており、その点でフォロワーから寄せられるメッセージが支えになっているとコメントした。
動画のメッセージは「私がこれをやっているのは自分自身のためだけでなく、あなた方のためでもあります。皆さんがどれほど夫を愛してくれているか知っているから」と結んでいる。