豪ビクトリア州、26年英連邦競技大会の開催を辞退
ブリスベン(CNN) 2026年の英連邦競技大会(コモンウェルスゲームズ)の開催地となる予定だったオーストラリア南東部ビクトリア州が18日、開催を辞退すると発表した。
アンドリューズ州首相は同日、州都メルボルンでの記者会見で、当初26億豪ドル(約2500億円)と見積もられていた開催経費が70億豪ドル近くまで膨れ上がったことから、辞退を決めたと説明。
「率直に言って、12日間のスポーツ大会に60億~70億ドルもかけるつもりはない」「出費ばかりで得るものがない」と述べた。
英連邦競技大会は4年ごとの総合スポーツイベントで、前回は22年に英バーミンガムで開催された。26年大会の開催地探しは関心の低さやコロナ禍で難航した末、3月にビクトリア州に決まったと発表されていた。
同州での大会は26年3月17~29日に開催する予定で、メルボルン近郊への投資や国際的な注目、雇用創出が期待されていた。
アンドリューズ氏は、すでに大会事務局に連絡し、契約解除の交渉を進めていると述べた。
大会を開催する代わりに、同州は安価な住宅少なくとも1300戸の供給や、観光、イベント振興の公約に沿った常設スポーツ施設の建設を実現するとも表明した。