米歌手リゾ、「ネットいじめ」訴える観客の少女を激励
(CNN) 米歌手リゾが先週末、オーストラリアのシドニーで開いたコンサートで、ネットいじめを受けていると訴えた観客の少女をステージ上に招き、激励した場面が話題を呼んでいる。
観客らがSNSに投稿した動画によると、コンサートの客席で「モンロー」と名乗る少女がメッセージを掲げていた。リゾのヒット曲「トゥルース・ハーツ」に出てくる「とびきりの女」という表現を使い、「私がとびきりの女だと、いじめっ子たちに見せつけるのを手助けして」と書かれていた。
リゾが「どうして手助けが必要なの」と尋ね、マイクを向けられた少女は「SNSでいじめられて、いつもだめな子だと言われる」「でも私はダンスと歌が好きで、あなたのようになりたいから。あなたが大好き」と答えた。
少女がステージに上がると、リゾはその肩に手を回し、客席に向かって「私たちが口にする言葉の影響は、相手にいつまでも残ります」と語り掛けた。
そして少女に「あなたは才能があるし美しい」「これから何でもできる。こんなに若いんだもの。世界一のダンサーにだってなれる。時間はたくさんある」と激励の言葉を贈った。
少女はリゾに促されてダンスを披露し、観客が声をそろえて「モンロー」と呼ぶ。リゾは携帯電話のカメラでその動画を撮影し、「あなたをいじめる人たちに話がある」と宣言。カメラに向かって「私の親友、モンローのことで何か言いたいなら、これからは私を通して」とメッセージを送った。
SNS上では最近、コンサートの出演者がステージ上で物を投げ付けられる動画などが拡散しているが、リゾのコンサートに行く観客は、きっと温かい気持ちになれるだろう。