米俳優ライアン・オニールさん死去、82歳 「ある愛の詩」など
60年代に次々テレビ番組に出演した後、70年代に入りエリック・シーガル氏の小説を映画化した「ある愛の詩」で女優アリ・マッグローと共演。映画の世界に忘れがたい足跡を残した。この映画は米名門大の裕福な学生が怖い物知らずの女性と結婚したものの、女性が末期の病で亡くなるのを見届けるという内容で、中でも「愛とは決して後悔しないこと」というセリフは流行した。
「ある愛の詩」は大ヒットし、パラマウント・ピクチャーズに大きな追い風をもたらした。オニールさんはこの映画で王道をいく主演男優としての地位を確立し、アカデミー賞候補に選出。その一方、コメディー映画の「おかしなおかしな大追跡」や「メーン・イベント」でも成功を収めた。
オニールさんは後年、「ある愛の詩」の続編で主演を務めたが、興行的には振るわなかった。