パリ市長、セーヌ川遊泳を「来週決行」 五輪前に水質懸念の払拭図る
(CNN) パリのイダルゴ市長は10日、パリ五輪の一部競技に使われるセーヌ川の水質をめぐる懸念を払拭(ふっしょく)するため、自ら川で遊泳する計画を来週実行すると表明した。仏ラジオ局とのインタビューで語った。
パリ五輪では今月末のトライアスロンと、来月のマラソンスイミングの会場にセーヌ川が使われる予定。同市は川の浄化プロジェクトに14億ユーロ(約2500億円)を投じてきたが、汚染への懸念は今も残る。市長室によると、先週の水質検査では初めて、細菌の濃度が基準値を下回った。
イダルゴ氏はかねてセーヌ川で泳ぐ意向を示していた。マクロン大統領が先月、議会の解散と総選挙実施を発表したことを受けて延期したが、10日のインタビューでは「来週飛び込む」と言明した。マクロン氏自身も川で泳ぐと表明したが、今のところ日程は発表していない。
パリのギヨーム地方長官は先月、この春の大雨で浄化プロジェクトには予想より時間がかかっていると説明した。
パリ五輪の開会式は26日にセーヌ川で予定されている。先月24日のリハーサルは、大雨による川の増水で延期された。