大谷選手通訳の違法賭博、運営の中心人物が司法取引に合意

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水原一平氏(左)と大谷翔平選手=2月27日、米アリゾナ州グレンデール/Christian Petersen/Getty Images

水原一平氏(左)と大谷翔平選手=2月27日、米アリゾナ州グレンデール/Christian Petersen/Getty Images

(CNN) 米大リーグ・ドジャース大谷翔平選手の元通訳、水原一平被告が絡む違法賭博事件で、賭博の元締めだったとされる人物が、違法スポーツ賭博運営などの罪を認める司法取引に合意した。米司法省が明らかにした。

米カリフォルニア州中部地区米連邦検察の1日の発表によると、司法取引に合意したのはマシュー・ボウヤー被告(49)。8月9日の罪状認否で、違法賭博運営、マネーロンダリング(資金洗浄)、虚偽の納税申告の罪を認める意向。

ボウヤー被告は弁護士を通じ、「進んで自分の行為に対する責任を受け入れる」と表明した。

司法取引合意によると、ボウヤー被告はマネーロンダリングで10年以下、違法賭博運営で5年以下、虚偽の納税申告で3年以下の禁錮を言い渡される可能性がある。

水原被告は賭博の借金返済のため大谷選手から約1700万ドル(約26億円)を盗んだとして銀行詐欺と虚偽の納税申告の罪に問われ、6月に司法取引に合意。大谷選手はこれで「終わった」と語っていた。水原被告は銀行詐欺について禁錮30年以下。虚偽の納税申告については同3年を言い渡される可能性がある。量刑の言い渡しは10月25日に予定されている。

検察によると、ボウヤー被告の顧客の一人だった水原被告は2021年9月から24年1月にかけ、ボウヤー被告が運営する違法賭博で少なくとも1万9000回の賭けをしていた。水原被告が総額で少なくとも1億8293万5206ドルの賭けに負けていたにもかかわらず、ボウヤー被告は水原被告の限度額を引き上げ、水原被告の借金は4067万8436ドルに膨らんだとされる。

ボウヤー被告の違法賭博は昨年10月まで少なくとも5年間運営され、最大で700人が賭けをしていたこともあった。

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