エアロスミス、ツアー引退を発表 スティーブン・タイラーの声帯損傷治らず
(CNN) 「ドリーム・オン」や「ジェニーズ・ガット・ア・ガン」などのヒット曲を生み出した米ロックバンド、エアロスミスは2日、ボーカルのスティーブン・タイラー(76)の声帯損傷が回復しないことを理由にツアー引退を発表した。
インスタグラムやX(旧ツイッター)の公式アカウントで発表した。ファンやフォロワーに対し「ツアーのステージから引退するという悲痛で困難な、しかし必要な決断」を下したことを告げた。
声明では「比類ない楽器のような声」を持つフロントマン、スティーブン・タイラーについて、いまも昨年負った声帯損傷の影響に対処しているところだと説明。
「彼はけが前の声を取り戻そうと、何カ月も休みなく努力してきた。最高の医療チームがそばに付いていながら苦労する様子を私たちは目にしてきた」と述べ、「悲しいが、声帯損傷からの完全回復が無理なのは明らかだ」と指摘した。
エアロスミスは昨年9月下旬、タイラーさんが「喉頭(こうとう)を骨折」したことを公表し、2023年5月に発表されたお別れツアー「ピースアウト」の年内の残りの日程を延期していた。
今年4月にはツアー日程の組み替えを発表。9月半ばから来年2月末までの日程で実施する方針を明らかにしていた。
エアロスミスはタイラーにジョー・ペリー、レイモンド・タバーノ、トム・ハミルトン、ジョーイ・クレイマーという顔ぶれで1970年に結成され、間もなくタバーノに代わってブラッド・ウィットフォードが加入した。グラミー賞受賞4回を誇り、2001年には「ロックンロールの殿堂」入りを果たした。