米、空母打撃群や戦闘飛行隊を中東派遣 イランの報復に警戒高まる中
(CNN) 米国が空母「エイブラハム・リンカーン」を中心とする空母打撃群や戦闘飛行隊、追加の艦船を中東に派遣する方針であることが分かった。イランの首都テヘランで今週発生したイスラム組織ハマスの指導者の殺害を受け、中東ではイランの報復に警戒が高まっている。
国防総省のシン副報道官によると、オースティン米国防長官は現在オマーン湾で活動中の「セオドア・ルーズベルト」打撃群に代えて「エイブラハム・リンカーン」打撃群を派遣するよう命じた。
このほか、弾道ミサイル能力を有する駆逐艦や巡洋艦も中東と地中海に派遣される。声明ではどの艦船を派遣するのか明示していないものの、4月にイランがイスラエルを攻撃した際には、地中海東部に展開する米国の駆逐艦2隻が迎撃に当たった。
シン氏によると、オースティン氏は1個戦闘飛行隊の中東派遣も命じたという。
米国はすでに強襲揚陸艦「ワスプ」を中東に展開させている。同艦と共に活動する第24海兵遠征部隊は命令が出た場合、レバノン国内にいる米国人を退避させることが可能だ。
テヘランで起きたハマスのハニヤ政治局長の暗殺を巡り、イランはイスラエルへの報復攻撃を誓っている。イスラエルは殺害について言及していない。