サイバーテロの影響はさらに拡大 元FBI捜査官が訴え
ラスベガス(CNNMoney) 米連邦捜査局(FBI)で長年サイバー犯罪捜査を指揮してきたショーン・ヘンリー氏は25日、コンピュータセキュリティ関係者が集まる米国最大級のイベント「ブラックハット」で基調演説を行い、サイバー攻撃が社会に与える影響はさらに大きくなっていると訴えた。
同氏は、米国土安全保障省が4月に発表した不正侵入事件を取り上げ、サイバー犯罪の広がりを指摘。当局の発表によれば、この事件では複数の天然ガスパイプライン会社のコンピュータネットワークにハッカーが侵入していた。ハッカーは内部の人間が出したように見せかけた電子メールを使ってターゲットに侵入したという。
「文明社会に損害を与えたければ水道や電力を絶てばいいことを敵は分かっている」とヘンリー氏は述べた。「サイバー(攻撃)を武器として利用することをネット上で呼びかけているテロ集団はいくつもある」