フェイスブック、モバイルからのアクセスがPCを初めて上回る
(CNN) 交流サイト世界大手の米フェイスブックは30日、モバイル端末からアクセスしているユーザーの数が初めて、パソコン(PC)を利用するユーザーの数を上回ったと明らかにした。
フェイスブックが同日発表した決算報告によれば、全世界のユーザー数は10億6000万人。そのうちモバイル端末でアクセスしている月間アクティブユーザー数は6億8000万人にのぼり、PC経由のユーザー数を初めて上回った。毎日アクセスしているユーザーの数は6億1800万人だという。
マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は声明で「フェイスブックは2012年、10億を超える人々をつなぐとともに、まさにモバイル企業になった」と述べた。
フェイスブックにとって、スマートフォン(多機能携帯端末)やタブレットといったモバイル端末のユーザーからいかに収入を得るかが大きな課題。フェイスブックはモバイル端末用のアプリの開発や機能面の拡充に力を入れてきた。
米調査会社コムスコアの調査によれば、米国で2012年に最も利用されたスマートフォン・タブレット端末向けのアプリは、フェイスブックの公式アプリだった。
取り組みが奏功し、12年10~12月期のモバイル端末向け広告収入は、全広告収入の23%に達し、12年7~9月期と比較して9ポイントの増加となった。広告収入は同社の収益の柱であり、売上高の84%を占める。10~12月期決算は、売上高が前年同期比40%増の16億ドルと市場の予想を上回った。
もう一つの収益の柱はフェイスブック内で遊べるオンラインゲームだが、これについても、フェイスブックがモバイルゲームの共通のプラットホームとなることを目指している。