「いいね」で性格や指向、薬物依存まで分かる? 米調査
(CNN) 交流サイトのフェイスブックでユーザーがクリックした「いいね」を分析すれば、性的指向や政治的指向、宗教、知性、情緒不安定などを言い当てられるほか、薬物やアルコール依存まで見抜くことができてしまう――。米ケンブリッジ大学がそんな調査結果を発表した。
フェイスブックでは、ユーザーが気に入ったブランドや有名人、音楽、写真、友人のコメントなどについて気軽に「いいね」をクリックして、自分の好みを表現できる。しかしこれを解析すれば、「ユーザーの行動の背景にある心理状態が読み取れる」と研究者のデービッド・スティルウェル氏は言う。
スティルウェル氏らの研究チームは5万8466人を対象として、フェイスブックのプロフィールと「いいね」を調べ、性格診断と調査を実施。その情報をもとに確立したモデルを使って、かなりの精度で「いいね」から個人の特質を言い当てることに成功した。
中でも白人かアフリカ系米国人かを判別できる確率は95%と最も高く、以下、性別、男性の性的指向、民主党寄りか共和党寄りか、キリスト教徒かイスラム教徒かを判別できる確率が高かった。
性的指向については、女優のキャシー・グリフィン、ファッションブランドのジューシークチュール、ミュージカルの「ウィキッド」が好きな男性は同性愛指向、スポーツ関係の話題や俳優のブルース・リーが好きな男性は異性愛指向という結果が出た。