スノーデン容疑者、ロシアに亡命申請か 声明で米国を非難
(CNN) ロシア国営RIAノーボスチ通信は1日、米国家安全保障局(NSA)の監視活動を暴露した米中央情報局(CIA)元職員のエドワード・スノーデン容疑者がロシアに亡命を申請したと伝えた。
スノーデン容疑者は滞在先の香港からロシアへ渡り、現在モスクワ・シェレメチェボ国際空港の乗り継ぎエリアにとどまっている。RIAノーボスチ通信が空港内の外務省領事部当局者の話として報じたところによると、同容疑者は1日夜、支援者の英国人女性を通し、同領事部に政治亡命を求める書類を提出したという。
一方でロシアのインタファクス通信は、ロシア移民当局トップの話として「亡命申請は出ていない」と伝えるなど、情報が錯綜している。
ロシアのプーチン大統領は当初、同容疑者について「空港を出て最終目的地に向かうべきだ」と述べていたが、1日には「ロシアにとどまりたいなら米国に不利益を及ぼそうとする行為をやめるべきだ」と、同国滞在への道を開くかのようなコメントを出した。
米国はスノーデン容疑者の旅券を失効させ、ロシアに同容疑者の身柄引き渡しを求めている。両国の司法当局が高官レベルの協議を開き、問題解決に努めているとされる。
スノーデン容疑者を支援する内部告発サイト「ウィキリークス」によれば、、同容疑者は同日声明を出し、「オバマ政権に亡命申請を妨害されている」「かれらの狙いは私の後に続こうとする人々を脅すことだ」と米国を非難。「私は信念を貫く」と、改めて主張した。