NSA、グーグルなどの通信回線に侵入か 米報道

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NSA、グーグルやヤフーの通信を傍受か

ワシントン(CNN) 米国家安全保障局(NSA)がインターネットの通信傍受を行っているとされる問題で、米ワシントン・ポスト紙は30日、NSAがネット検索大手のグーグルやヤフーのデータセンターをつなぐ通信回線に極秘に侵入していたと伝えた。一方で、NSAのキース・アレキサンダー長官はこの報道を否定している。

ワシントン・ポストによればこの作戦は「マスキュラー」というコード名で呼ばれ、NSAと英政府通信本部(GCHQ)によって行われた。米国の裁判所の手の届かない外国で光ファイバーケーブルを監視し、ヤフーやグーグルのデータセンターからの大量のデータをコピーしていたという。

だがNSAのアレキサンダー長官は、ワシントンで行われたサイバーセキュリティー関連のイベントで、NSAはネット企業のサーバーに違法にアクセスしたことはないと述べた。

アレキサンダー長官によれば、サーバーにアクセスするには裁判所命令が必要であり、もしこの命令があれば企業側は強制的にNSAに協力しなければならない。

長官は「報道は見ていないが、われわれは実際、グーグルやヤフーのサーバーにアクセスできない。裁判所命令があれば別だが」と述べた。

ヤフーの広報は「わが社はデータセンターの安全を守るために厳しい監視を行っており、NSAをはじめとするいかなる政府機関にもデータセンターへのアクセスを認めていない」と述べた。

グーグルのデービッド・ドラモンド最高法務責任者も「長年、この種の傍受の可能性を懸念し、サービスやリンクの暗号化を進めてきた」と述べるとともに「米国を含めいかなる国の政府にもシステムにアクセスさせてはいない」と語った。

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