メッセージアプリ「微信」が人気上昇 中国
その気持ちが変わったのは11月。友人の結婚式の花束の写真を自分の微信に投稿したところ、「友人たちがすぐにコメントしてくれて楽しかった。ほとんどの人が実質的に捨ててしまった新浪微博よりも、微信の方が優れていて効率的な交流ツールだと気付いた」という。
微信は2011年に提供が開始され、1年3カ月で登録ユーザーは1億人に到達した。その背景には8億人を超すユーザー向けに同アプリを宣伝できるテンセントの強みがある。
モバイル決済やネット通販、ゲーム、商品宣伝用アカウント、タクシー呼び出し、投資などの新機能も次々に打ち出した。春節のお年玉に当たるデジタル版の「紅包」は、2000万枚も交換された。
微信の実質ユーザーは昨年9月の時点で月間2億7190万人となり、前年より124%増えた。
一方で新浪微博は、2011年に温州市で起きた列車追突事故で政府の対応を批判する投稿が相次いだことをきっかけに、翌年から政府が統制を強化。実名でのアカウント登録が義務付けられ、「うわさ」を投稿した場合はアカウントが停止されるようになった。