アジアのレストラン50選、今年のトップはバンコク「ナーム」
(CNN) 世界の食の専門家が選ぶ「アジアのベスト・レストラン50」の2014年版がこのほど発表された。1位はバンコクのタイ料理店、ナーム。日本からは2位のナリサワをはじめ10店が入った。
このリストは、イタリアのミネラルウォーター・ブランド、サンペレグリノとアクアパンナの提供で毎年投票が行われる「世界のベスト・レストラン50」のアジア版として、昨年から発表されている。世界のシェフやレストランのオーナー、グルメ評論家など、900人以上が審査員となり、それぞれ7票ずつ投票した結果が集計される。審査基準は個人に任されているため、料理を重視する人もいれば、雰囲気に注目する人もいるという。
昨年は1位がナリサワ、2位がナームだった。ナームのオーストラリア人シェフ、デービッド・トンプソン氏はシンガポール・セントーサ島のリゾートホテル、カペラで開催された授賞式で、「自分が選ばれないほうに賭けていたので損をしてしまった」と話した。
バンコクでは昨年末から反政府デモで緊張状態が続いているが、トンプソン氏は「政情不安の中でもタイの文化は行き続けているということを、少しでも示せれば」と語る。
主催メンバーのウィリアム・ドルー氏によると、アジアの高級レストランはこれまで欧米から大きな影響を受けてきたが、近年はアジアらしさを主張する傾向が強まっている。アジアの一流シェフたちは独特の伝統を土台に、新たなメニューを生み出しつつあるという。