空を自由に? 1500万円の個人用飛行装置が登場
緊急時にそなえ、パラシュートも内蔵している。
実はマーティン氏が持っている学位は生化学と生理学。ただ、ニュージーランド人には、野外で必要なものは自ら発明するという創意工夫の伝統がある。ジェットボートやバンジージャンプを発明したお国柄で、同氏がジェットパック開発を思い立ったのもごく自然な流れだったという。
ミッション・インポッシブル?
マーティン氏は現在、ジェットパックを商品として「離陸」させるため、投資家を募っている。資金として必要とされているのは、400万ドル(約4億円)。資金集めに成功すれば、数カ月後には、約15万ドル(約1500万円)の値段で発売開始される予定だ。
顧客として想定されているのは、消防隊、警察、救急隊など、緊急事態に対応する組織。捜索活動、災害復旧、国境警備といった分野での活用も見込まれている。
さらに、100キログラムの重量を持ち上げることができる無人機バージョンの販売も予定されており、農業や採掘事業を営む企業から問い合わせが来ているという。