攻撃300件超を阻止、FBIに協力したハッカーの資料公開
今回公開された資料によると、2011年6月、ニューヨーク・マンハッタンにあるモンシガー被告の自宅をFBI捜査員が訪問。捜査員に問い詰められたモンシガー被告は、容疑を認めて捜査に協力することに同意した。
自宅に戻ったモンシガー被告は再びインターネットで活動を続け、FBIは同被告の協力を得てラルズセックなどのメンバー逮捕にこぎつけた。FBIが最重要指名手配者として行方を追っていたジェレミー・ハモンド被告も摘発され、禁錮10年を言い渡された。
検察によれば、モンシガー被告は捜査当局の指示に従いハッカー集団の仲間とチャットして、身元や居所の特定につながる情報を引き出した。さらに、こうしたメンバーがハッキング行為を行っていたことを裏付ける記録なども提供させることに成功した。
ラルズセックでは、メンバーの誰かが行方不明になったり逮捕されたりした場合はコンピューター上の証拠を末梢する手順を定めていたことから、モンシガー被告の協力が摘発の鍵になった。
しかし2012年になって、同被告が協定を破って行ったネット上の投稿をきっかけに、FBIとの協力関係が明るみに出た。
これに対してアノニマスのメンバーは、不正侵入したウェブサイトにサブに対する公開書簡を掲載した。「サブは我々を密告した。息子を引き離すとFBIに脅された。理解はできるが、我々も家族であり、悲しく思う。毎朝鏡の中に、友人を警察に売った男の姿を見るのはどんな気持ちがするのか想像もつかない」