NSA、一般人の写真やメールも監視 米紙報道
ニューヨーク(CNNMoney) 米国家安全保障局(NSA)が一般市民の赤ん坊の写真や自分撮り写真、履歴書や医療記録といった個人情報を大量に収集していたことが7日までに分かった。米紙ワシントンポストが報じた。かつてNSAの活動にかかわったエドワード・スノーデン容疑者から提供された記録を根拠としている。
NSAが個人のアカウントにアクセスして情報を収集したり、インターネットセキュリティー対策をかわしたりしていた実態が明るみに出た形だ。
ワシントンポスト紙が入手した記録には、NSAが傍受したとされるメールやチャット、写真、交流サイトへの投稿など16万件あまりが含まれる。2009~12年にインターネットでやり取りされたもので、中には数百ページに及ぶ記録もあった。
同紙が内容を調べた結果、情報を傍受された人物のうちほぼ90%は、米政府の監視対象者ではなく、ごく普通のインターネットユーザーだった。監視対象者がよく使う投稿サイトを閲覧したり、監視対象者とメールのやり取りをしていた人物も含まれるという。
米国人や米居住者のものと思われる情報も多数あった。米国外に渡航した際にメールアカウントにログインしたり、米国外のプロキシサーバーを経由したり、英語以外の言語でやりとりしたりすれば、米国人でも「外国人」とみなされるケースがあったと同紙は伝えている。