中国のネットユーザーは6億4900万人、米人口の2倍に
世界銀行や国連がまとめた統計によると、中国に続いてネット利用者が多いのは米国で2億8000万人。インドの2億4300万人、日本の1億900万人がこれに続く。
ただし中国のネット利用者が得られる情報は、他国の利用者とかなり大きな差がある。ツイッターやフェイスブック、グーグルといったサイトへのアクセスを、当局が禁止したり厳しく制限したりしているためだ。「一党独裁の終結」など、政府が不適切と判断した言葉の使用も禁じられている。
利用者の多くはこれまで仮想プライベートネットワーク(VPN)と呼ばれるサービスを使って検閲を回避してきたが、政府は最近、VPNの遮断にも乗り出した。
中国政府はネット接続への制限によって芽生え始めたばかりの「知識経済」を自ら抑圧し、外国企業のソフトなどを締め出すことで自国の競争力を弱めているとの指摘もある。