ツイッターのコストロCEO、辞任を発表
ニューヨーク(CNNMoney) 米短文投稿サイト、ツイッターのディック・コストロ最高経営責任者(CEO)が辞任を表明した。ツイッターはユーザーの伸びが鈍化して広告収入も伸び悩み、投資家などから同氏の辞任を求める声が強まっていた。
コストロ氏は11日に発表した声明で、「この6年の間、ツイッターのチームと共に達成してきたことを誇りに思う」と述べた。CEO職は7月1日付で退くが、取締役にはとどまる。自主退職となるため退職金は支給されず、未行使のストックオプションについても権利を失う。
同社取締役会はツイッター共同創業者のジャック・ドーシー氏を暫定CEOに任命し、後任探しに着手した。ドーシー氏はモバイル決済の新興企業、スクエアのCEOとの兼務となる。
ツイッターはソーシャルネットワークサービス(SNS)の人気が急上昇していた2006年にドーシー氏らが立ち上げた。インターネットで手軽にチャットや情報共有ができるサービスとしてハイテク業界やマスコミ関係者には注目されたが、新規ユーザーの急増にはつながらなかった。
コストロCEOの下でも状況を大きく好転させることはできず、15年1~3月期の決算でも売上高が予想を下回った。月間の実質ユーザー数は前年同期比18%増の3億200万人となったが、増加率は過去最低だった。
コストロ氏の辞任はツイッターでも話題になっている。同氏自身もドーシー氏の復帰を歓迎して「おかえり、@ジャック」とコメントした。