米政府機関でまたハッキング発覚か 機密情報の利用権限申請で
ワシントン(CNN) 米政府機関のシステムへの不正侵入に絡み、複数の米政府当局者は12日、ハッカーが軍や情報機関を含む政府機関の職員から、機密情報へのアクセス権の申請に関する情報を盗み出していた可能性があると明らかにした。
盗まれたデータには、最高機密レベルの1つである「極秘」扱いの情報へのアクセス権申請が含まれている。
秘密作戦や国家安全保障に関わる技術データなど、極秘よりさらに機密性の高い情報は特別な権限が付与された人物のみがアクセス可能なため、漏洩はないと見られる。ただ、下位のアクセス権限者が意図せず機密性の高い情報の一部をリスクにさらしていた可能性はあるという。
米国では先週、人事管理局への不正アクセスで最大で職員ら400万人の個人情報が流出したとみられる事件が発覚。政府は中国のハッカーによる仕業だと非難した。
政府高官は12日、CNNの取材に対し、捜査員が人事管理局への不正侵入を捜査する過程で、「同局の別のシステムとデータに影響を与えたもう1つの侵入に気づいた」と述べた。
別の政府関係者は、2つ目のハッキングについて、国家安全保障に深刻な脅威を与える恐れがあると指摘。もう1人の政府高官も「非常に大きな漏えい」だと語った。