ツイッターが過激派対策を強化、アカウント12万件超を凍結
ニューヨーク(CNNMoney) 短文投稿サイトを運営する米ツイッターは5日、テロリストのアカウント12万件超を凍結したほか、テロ活動を監視するためのスタッフを増員するなど、過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」対策を大幅に強化したことを明らかにした。
同社は5日、ブログで、テロ行為を示唆もしくは助長したとして過去7カ月で12万5000件のアカウントを凍結した発表。アカウントの大半はISISの関係者か支援者のものだったという。
同社はまた、「われわれはテロを助長する目的でのツイッターの使用を非難する」「テロリストの脅威の性質が変化するなか、この分野でわれわれが進めている仕事の内容も変化した」とも述べた。
ISISの人材担当者は、ツイッターをたくみに使い人々の勧誘に成功していた。
同社はテロ活動があったとの報告を精査するチームを拡充。増員により、ネットワーク上でのテロリストの特定で大きな成果があったほか、アカウント凍結までの対応時間の大幅な削減を実現したとしている。
同社はまた、テロリストのアカウントを発見するためのスパム対策ソフトを導入。捜査当局やオンライン上での勧誘活動に対抗する組織とも連携するなどISIS対策を進めており、アカウント凍結数が増加し、テロ活動が減少する結果になったとしている。
米政府当局者と主要IT企業は先月、シリコンバレーで会談し、ISISによるソーシャルメディアを使った勧誘を阻止するための方策を話し合った。オバマ政権はこのなかで、「過激化を検知し測定する技術」を開発するよう企業側に求めていた。