VR技術を手術に活用、珍しい症例の赤ちゃん救う

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VR技術を手術に活用

(CNN) ネット上で20ドル未満で販売されている、まるでおもちゃのようなボール紙製の機器「グーグル・カードボード」。これが、体に医師がさじを投げるほど重い欠陥のある赤ちゃんを救うことにつながった――。

グーグル・カードボードは、本体がボール紙でできた四角いゴーグルのような機器で、中に「iPhone(アイフォーン)」を装着し、専用のアプリケーションを使用すると、3次元(3D)のバーチャルリアリティー(VR=仮想現実)画像が見られるというもの。

手術を受けたティーガン・レクセンちゃんは、手術後4週間で人工呼吸器が外され、自分で呼吸できるようになった。

「本当にびっくりしました」と語るのは、ティーガンちゃんの母親のキャシディ・レクセンさんだ。「まさかこんな小さなボール紙の箱とiPhoneを組み合わせた機器が娘の命を救ってくれるなんて」

ティーガンちゃんは昨年8月、医師ですら見たこともないようなめずらしい心臓と肺の欠陥を持って生まれた。ティーガンちゃんは、生まれながら肺が1つしかなく、さらに心臓の左半分の大半が欠如していた。

ティーガンちゃんの両親は、ミネソタ州の医師から手の施しようがないと伝えられたという。そして、生後間もなく、医師らはティーガンちゃんをホスピス看護師と末期患者向けの薬とともに自宅に帰した。

しかし、2か月が経過してもティーガンちゃんは生きていた。両親は医師らの診断に疑問を抱き、セカンドオピニオンを求め、別の専門医を探し始めた。

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