メイヤーCEOら取締役、米ヤフー売却後に退任へ
ニューヨーク(CNNMoney) 米ヤフーが米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズに主力事業を売却した後、米マリッサ・メイヤー最高経営責任者(CEO)は取締役を退任するとの見通しが10日までに明らかになった。
ヤフーが米証券取引委員会(SEC)に提出した文書によると、ベライゾンへの売却後は社名を「アルタバ」に変更し、取締役会を5人体制に縮小する。
メイヤー氏とともに共同創業者のデービッド・ファイロ氏や会長のメイナード・ウェブ氏も取締役から退く予定。ヤフーは文書の中で、退任は意見や方針の不一致が原因ではないと強調した。
ヤフーは昨年7月、主力のインターネット事業をベライゾンに48億ドル(現在のレートで約5600億円)で売却することで合意に達したと発表した。同社はその後、中国アリババなどの投資会社となる見通し。メイヤー氏は、CEOとして「新たな幕開けを見届ける」と表明していた。
ただし、これらは全て売却が予定通り成立することが前提になっている。ヤフーでは合意以降、大規模な情報流出が2件相次いだため、ベライゾンは買収額の見直しや合意自体の撤回を検討中ともうわさされている。