サムスン、韓国で自動運転車の走行試験へ 許可を取得
香港(CNNMoney) 韓国当局は3日までに、サムスン電子が同国内の公道で自動運転車の走行試験を実施する許可を得たと発表した。
韓国の聯合ニュースによると、サムスンは韓国の自動車最大手、現代(ヒュンダイ)自動車の車体にカメラやセンサーを取り付け、悪天候や障害物に対応する人工知能(AI)を搭載させて走行試験を行う。
同国の運輸当局からはすでに現代や起亜(キア)などの自動車メーカーや学術、研究機関が走行試験の許可を取っているが、電子機器メーカーによる取得は初めて。
サムスンは2015年末に自動運転技術を専門とする部門を新設し、16年11月には米国の自動車部品大手、ハーマンを80億ドルで買収。今年2月には自動運転車が障害物を認識する技術の開発を進める米新興企業、テトラビューへの投資を発表していた。
自動運転の分野ではすでに米国のグーグルとアップル、中国の百度(バイドゥ)といったIT大手、米ゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーターなどの伝統的な自動車メーカー、米ウーバーや中国のディディなどの配車サービス大手がしのぎを削っている。
サムスンは今のところ、自動運転車の自社製造よりも、メーカーに提供できる技術の開発に力を入れているようだ。