米フェイスブックは今年8月、イラン発の、世界中の国々を標的とした組織的な偽情報拡散活動の一環と確認されたフェイスブック上のページ、アカウント、グループなど計652件を削除したと発表した。また同社は、ロシアとつながりのあるニュースページも発見した。
フェイスブックによると、イラン発のこの活動には254件のフェイスブックページと、フェイスブック傘下のインスタグラムのアカウント116件が利用され、合わせて100万人以上のフォロワーを集めていたという。また、これらのページの作成者が2012~17年の間に費やした広告費が1万2000ドル以上に上ることも分かった。
フェイスブックはその1カ月前にも、米国民に偽情報を流したり、米国の都市で政治イベントを企画したりしていたアカウントのネットワークを削除したと発表している。同社はこれらのアカウントはロシアで作成されたとにらんだが、立証には至らなかったという。
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次回「フェイスブック、荒らし対策の最前線<下> 2016年からの教訓」は10月29日公開