ファーウェイを刑事捜査、企業秘密盗んだ疑い 米紙
ニューヨーク(CNN Business) 米紙ウォールストリート・ジャーナルは16日、米国の業務提携相手から企業機密を盗んだ疑いがあるとして中国の通信機器大手「華為技術(ファーウェイ)」が刑事捜査の対象になっていると報じた。
消息筋の情報として伝えた。連邦検察当局による捜査は「進展した段階」にあるとした。
捜査は米携帯電話企業「Tモバイル」とファーウェイの間の民事訴訟に一部絡んでいる。Tモバイルは携帯電話検査に使われるロボットに関する情報をファーウェイが盗んだとして非難している。
ファーウェイは同紙報道への直接的なコメントを避けた。ただ、声明でTモバイルとの係争は、企業秘密盗難に関する問題で損害や悪意ある行為などはなかったとする陪審判決に伴い2017年に決着したと主張した。
ファーウェイを巡っては、米国が国家安全保障上の観点から同社製品の危険性を指摘。その懸念は他国にも広がり、オーストラリアやニュージーランドは次世代通信規格「5G」の推進で同社製品の採用を禁じた。カナダでは昨年、同社の副会長兼最高財務責任者が対イラン制裁に違反したなどとする米国の要請を受けて逮捕され、外交問題に発展している。
この中でファーウェイの創業者、任正非(レンチョンフェイ)氏は15日、自社の製品が中国のスパイ活動に使われている可能性があるとするトランプ政権の主張を打ち消していた。