米首都警察を脅迫のランサムウェア集団、警官の個人情報を公開
ワシントン(CNN) 米ワシントン首都警察がランサムウェア(身代金ウイルス)の被害に遭って身代金を要求された事件で、犯行グループが11日、交渉の決裂を受けて同警察に所属する警官の個人情報ファイルを公開した。CNNは、この集団がインターネットに掲載した情報のスクリーンショットを確認した。
インターネットに投稿された別のスクリーンショットによると、犯行グループは警察との交渉の中で、400万ドル(約4億3500万円)の支払いを要求していた。CNNの独自取材ではこの投稿の信憑(しんぴょう)性は検証できていない。
同集団は11日、交渉が行き詰まったことを受けて警官の個人情報ファイル20本を投稿すると発表した。提示された金額は「我々には合わない」と主張し、「明日中に金額を引き上げなければ全データを公開する」と脅迫している。
交渉内容を記したチャットによると、警察側が盗まれたデータの公開を阻止するために10万ドルの支払いを持ちかけたのに対し、犯行グループは「我々の側では受け入れられない」と返答した。
CNNは首都警察にコメントを求めたが、返答はなかった。
この事件では先月、首都警察から250ギガバイトのデータを盗んだとする脅迫状が投稿され、身代金の要求に応じなければこのデータを公開すると予告していた。犯行を認めて脅迫状のスクリーンショットを掲載したのは「バブク」という集団だった。
バブクは当初、首都警察に情報を提供した人物に関する情報を入手したと主張、3日以内に要求に応じなければ、この情報を武器にすると脅迫していた。