ツイートの「取り消し」可能に、ただし有料サービス限定
ニューヨーク(CNN Business) 米SNS大手ツイッターは今のところ、「編集」ボタンを求めるユーザーの要望には応えていない。しかし新しい有料サービス「ツイッター・ブルー」で、それに近い「ツイート取り消し」の機能を提供する。このサービスはカナダとオーストラリアで3日にデビューした。
基本的なサービスは引き続き無料だが、ツイッター・ブルーでは、ユーザーが月額制の料金を支払えば特別な機能を利用できる。
「ツイート取り消し」の機能では、自分が書いた投稿が掲載されるまで最大30秒の猶予を設定することができ、内容を修正したり考え直したりするチャンスが増える。フォルダーをブックマークできる機能は、ユーザーが保存したツイートを整理する助けになる。長く連なった投稿を変換して読みやすい文章にまとめる「リーダーモード」も利用できる。
ツイッターアプリのアイコンや画面の色を変更できる機能も提供するほか、専用の顧客サポートも利用できる。
ツイッターは15年前の創業以来、広告収入で運営され、ユーザーによる利用は無料だった。しかし広告市場の競争が激化して複雑さも増す中で、ネット企業やメディア企業はユーザーからの直接収入を模索するようになった。
ツイッター・ブルーの月額料金はカナダが3.49カナダドル(約320円)、オーストラリアが4.49オーストラリアドル(約380円)。ツイッターはブログの中で、新サービスの提供開始はユーザーの要望をもっと深く理解するための「初期フェーズ」だと述べ、「今後も意見に耳を傾けながら、メンバー向けの機能や特典をさらに増やしていく」とした。