ツイッター買収提案は「文明の未来のため」、マスク氏が強調
ワシントン(CNN Business) 米SNS大手ツイッターの買収を提案した起業家のイーロン・マスク氏が14日、TEDカンファレンスのステージ上でインタビューに応じ、買収の目的について「金もうけのためではない」と強調した。
マスク氏は「最大限に信頼され、幅広い包括性をもつ公共のプラットフォームを持つことは、文明の未来にとって極めて重要だと直感している」と強調。ツイッターが民主主義のための信頼できるプラットフォームであり続けるための買収提案と位置付けた。
米証券取引委員会(SEC)への提出書類によると、マスク氏は13日夜、ツイッターに書簡を送り、自分が保有していないツイッターの全株式を、1株あたり54.20ドルで買収することを提案した。マスク氏は先に、ツイッター株の9.1%を取得して筆頭株主となったことを明らかにしていた。
TEDカンファレンスでマスク氏は、ツイッターには言論の自由がないとする自説を展開し、透明性を高めるためにはコンテンツ検閲の仕組みを公開すべきだと主張した。もしそうなれば、ツイッターの運営は大きく転換することになる。
言論の自由の原則が守られているかどうかをどう判断するのかについては、「あなたの嫌いな相手が、あなたの嫌いなことを言うことが許されるのか。それができるのなら、言論の自由があるということだ」と説明した。
その上で、特に物議をかもすような投稿の場合、ツイッターは恐らくその投稿を目立たせるべきではないとしながらも、ツイートの削除や恒久的な禁止には慎重な姿勢を取るべきだと述べ、「タイムアウトの方がいい」とした。
「私が何をやってもみんなが私を責めるだろう」「もし私がツイッターを買収して、何かがうまくいかなくなれば、それは100%私の責任だ。間違いもたくさん起きるだろう」とマスク氏は話している。