18歳未満の使用は1日1時間まで、TikTokが制限導入
(CNN) 動画共有アプリの「TikTok(ティックトック)」は1日、18歳未満の全ユーザーを対象に、1日の使用時間を初期設定で1時間までに制限する措置を講じると発表した。
時間制限は今後数週間かけて導入される予定で、ユーザーが初期設定を変更することもできる。しかし時間制限を解除するためにユーザー自らの行動を必須とすることで、未成年者の健康を守る対策強化につなげたい考え。
初期設定では、60分の制限時間を過ぎるとパスコードの入力を求められ、使用時間を延長するかどうかの積極的な判断が必要となる。
TikTokなどのSNSはここ数年、若年層に有害な影響を与え得るとして批判の的になっていた。TikTokはまた、親会社のバイトダンスを通じた中国との関係をめぐって米政府の圧力が強まり、米国内での使用禁止が論議されている。
TikTokは今回の措置について、米ボストン子ども病院デジタルウェルネス研究所の専門家の意見を聴いたという。
もし10代のユーザーが自ら初期設定の制限を解除して、1日に100分以上TikTokを使った場合は、自分で1日の使用制限時間を設定するよう促される。「我々の最初の1カ月のテストでは、このやり方で使用時間管理ツールの利用が234%増加した」と同社は説明する。
さらに、保護者が自分のTikTokアカウントを子どものアカウントと連携させて管理できるファミリーペアリング機能の更新も発表。単語やハッシュタグを指定して子どもの画面に表示させたくない動画を選別したり、1日の使用時間を設定したり、TikTokの通知音を消す時間帯を指定したりできるようになる。
同様のペアレンタルコントロール機能はインスタグラムやスナップチャットなどの大手SNSも打ち出している。