米半導体大手エヌビディア、四半期の売上高倍増 AIブームが追い風に
ニューヨーク(CNN) 米半導体大手エヌビディアが23日発表した2023年5~7月期決算は、売上高が前年同期比101%増の135億ドル(約1兆9500億円)となり、過去最高を更新した。人工知能(AI)ブームが引き続き追い風になっている。
決算発表を受け、エヌビディアの株価は23日の時間外取引で9%上昇した。
今回の決算はアナリスト予想の売上高112億ドルも上回る結果となった。非GAAPベースでの1株利益は前年同期比429%増の2.7ドルと驚異的な成長を遂げ、やはりアナリスト予想を上回った。GAAPは「一般に公正妥当と認められる会計原則」を意味する。
エヌビディアによれば、8~10月期の売上高はさらに増加して160億ドルに上る見込み。
AI技術の人気や需要が高まる中、生成AI用の半導体を手掛けるエヌビディアの株価は年初来220%を超える上昇を記録している。生成AIは文章や画像などを生成できる技術で、ChatGPT(チャットGPT)などの話題の技術の基礎となっている。
エヌビディアはまた、取締役会が250億ドルの自社株買いを承認したことも発表した。自社株買いは、自社の株価が割安と経営陣が考えていることを示す場合がある。
エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は声明で、「コンピューティングの新たな時代が始まった。世界中の企業が汎用(はんよう)コンピューティングから高速コンピューティング、そして生成AIへ移行しつつある」と指摘した。