米SEC、ビットコインETFの上場を承認
ニューヨーク(CNN) 米証券取引委員会(SEC)は10日、ビットコインの現物で運用する上場投資信託(ETF)の上場申請を承認した。これで一般の投資家が、デジタル資産を直接保有しなくてもビットコインに投資できるようになる。
SECのゲンスラー委員長はSEC公式サイトに掲載した声明で現物投資型のビットコインETPの承認を発表。ただし「我々はビットコインを承認も推奨もしていない。投資家は引き続き、ビットコインや暗号通貨に価値を連動させる商品に関連するリスクに注意を払う必要がある」と強調した。
SECには10日の期限までに11社がビットコインETFの上場を申請しており、全11社が承認された。
ビットコインの現在の時価総額はおよそ9000億ドル。価格は過去15年を通じて激しく変動している。直近では2021年11月に史上最高値を付けて6万9000ドルに迫った後、「暗号の冬」と呼ばれた22年には1万7000ドルを割り込んだ。SECの今回の決定前は4万5000ドル以上で取引されていた。
10日の発表から約1時間でビットコインの価格は0.3%上昇し、4万6000ドルに近付いた。
今回の発表に先立ち、9日の取引終了後、SECのX(旧ツイッター)公式アカウントに、現物投資型のビットコインETF上場をSECが承認したとする偽情報が投稿されていた。問題の投稿はすぐにSECが削除した。
Xによると、何者かがSECの公式アカウントを乗っ取って虚偽情報を投稿していたことが判明。米連邦捜査局(FBI)が捜査に乗り出した。