75歳アル・ゴア氏、米アップル取締役を退任
ニューヨーク(CNN) 米アップルは11日、75歳になった米元副大統領のアル・ゴア氏が取締役を退任すると発表した。退任は、75歳を迎えた取締役の再選を認めない同社の方針に基づいている。
ゴア氏は米国の第45代副大統領を務め、環境活動家としてノーベル賞を受賞。2003年にアップルの取締役に就任していた。
米証券取引委員会(SEC)提出書類によると、23年にアップルの取締役としてゴア氏が受け取った報酬は、株式を含めて37万6894ドル(約5500万円)だった。
アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、「ユーザーのプライバシー保護対策から環境・気候問題に関する豊富な知識に至るまで、20年以上にわたって我々の活動に多大な貢献をしてくれた」とゴア氏の功績を評価した。
米航空大手ボーイングの元最高財務責任者ジェームズ・ベル氏も、高齢を理由にアップルの取締役を退く。
アップルは後任の取締役に、米エアロスペース・コープの社長兼CEOなどを歴任し、STEM(科学・技術・工学・数学)教育を推進するワンダ・オースティン氏を推薦する。