米イーベイ、1000人の人員削減を発表
ニューヨーク(CNN) 米ネット競売大手イーベイのイアンノーネ最高経営責任者(CEO)は23日、正社員の約9%に相当する1000人の人員を削減すると発表した。
さらに、今後数カ月間で臨時社員との契約も縮小する。
イアンノーネ氏は厳しい外部要因としてマクロ経済環境を挙げたが、同社自体が制御できる要因もあると指摘。全体の従業員数やコストの増大が事業の成長を上回っているという問題に対処するため、組織改革を実施していると説明した。
同氏は米国内の従業員に対し、24日はプライバシー尊重のために在宅で勤務するよう要請した。解雇対象になるかどうかは、オンライン会議システム「Zoom(ズーム)」を通して上司から個別に通知されるという。
米IT業界では昨年に続き、今年に入ってからも人員削減の動きが相次いでいる。グーグルのピチャイCEOは、AI(人工知能)分野へ重点を移す方針に基づき、今後数カ月間でさらなる人員削減を予定していると述べた。
語学アプリのデュオリンゴはAIの活用にともない、契約社員の約10%を解雇。アマゾンもライブ配信サービス「ツイッチ」などで数百人を削減した。
年明けからこれまでに、IT業界の63社で計1万1000人近い従業員が解雇されている。