米国の「TikTok難民」、避難先の中国系アプリで「検閲」初体験
別の男性ユーザーは、小紅書が自身の上半身の画像を検閲したことに不満を表明。「自分の健康と腹筋の画像を投稿することがなぜできないのか?」「TikTokやインスタグラムではこんな問題は起きなかった」と訴えた。
これに対し、ある中国人ユーザーは、男性に乳首を隠してみたらどうかと提言。中国のSNSプラットフォームは通常、性的なものを連想させるとして乳首の表示に規制をかけているという。
15日の定例会見で、外国人ユーザーがアップロードしたコンテンツの検証を強化する方針なのかどうか問われた中国外務省の報道官は、ソーシャルメディアの利用を「個人の選択」とした上で、中国は当人同士のやり取りを通じた他国との文化交流を支持、奨励していると説明した。
今週に入り、小紅書はアップルの米国「App Store」でトップに急上昇した。同アプリは3億人のユーザーを抱える中国有数のSNSプラットフォームだが、これまで中国語圏以外で大きな存在感を示したことはなかった。
中国国営紙の羊城晚報によると、小紅書は英語の投稿に特化した監視役を「緊急募集」する内容の投稿を行っている。中国国内の採用プラットフォームに最初に掲載された当該の投稿は、16日までに削除された。削除の理由は不明。CNNは小紅書にコメントを求めている。
小紅書の公式サイトに掲載された別の募集用投稿は16日時点でまだ閲覧可能だ。
一方、中国人の小紅書ユーザーの一部は、既に米国人の新規ユーザーに対して、国内の検閲システムをかいくぐるための心得をいくつか伝えている。たとえば、その中の何人かは、台湾に対する中国の主権を認めるよう公然と米国人ユーザーに要求している。