ファーストクラス vs ビジネスクラス、価値があるのは?
またファーストクラス専用ラウンジは、ベッド、シャワー、オフィススペースを備え、乗客は専用のセキュリティチェックを受けた後、運転手付きのリムジンで飛行機に向かう。
ただし、ルフトハンザ航空がこのサービスを提供しているのはフランクフルト空港のみで、他の都市では提供していない。
しかし飛行機に乗ってしまうと、ファーストクラスとビジネスクラスの違いを見出すのは難しいかもしれない。明確な違いと言えば、フルフラットシートのビジネスクラスに対し、ファーストクラスはスイートでスペースも広い。また食事の量は豊富で、アルコールも飲み放題だ。
ルフトハンザの北米地区販売担当マネジングディレクター、ドン・バッケンバーグ氏によると、ビジネスクラスにはないファーストクラスの価値は、広いスペースとプライバシー、より大きく、長く、幅の広いシート、そして乗客一人ひとりに追加の乗務員が付くことだという。
また、ファーストクラスの客室乗務員は特別な訓練を受けており、乗客ごとに異なる対応が可能なほか、ワインや食事に関する正確な知識を有しているという。
ファーストクラスはいずれなくなる?
航空旅客体験(APEX)の雑誌およびブログの編集長を務めるメアリー・カービー氏は、ファーストクラスのバリュー・プロポジション(価値提案)は低下しており、ファーストクラスは5年以内に消滅すると考えている。
カービー氏によると、最近、ビジネスクラスにフルフラットシートを導入する動きが広がり、ビジネスクラスでもファーストクラスと同様の快適さを味わえることから、相対的にファーストクラスの価値が低下しているという。