ファーストクラス vs ビジネスクラス、価値があるのは?
「ヴァージン・アトランティックのシートは、シートを伸ばしてベッドにするのではなく、ゆっくりとくつろげる革張りの高級アームチェアが、ボタン操作1つで水平なフルフラットベッドになる」
またアッパークラスは、ボーイング747の初期のサービスを思わせるバー・エリアも備える。これらすべての設備やサービスが、他の航空会社のファーストクラスよりもはるかに安い価格で利用できるのだ。
また一部の空港にはアッパークラスの乗客専用のサービスや設備がある。例えば、ロンドンのヒースロー空港では、リムジンや、アッパークラス専用ラウンジ「クラブハウス」から歩いてすぐの所にある専用のセキュリティ設備が利用可能だ。
ファーストクラスに高い料金を払うだけの価値があるのか。この究極の問いに対し、市場は、他の高級品やプレミアムサービスに対してと同様の反応を示しているようだ。すなわち、高い料金を支払えるだけの経済的余裕があり、なおかつその製品やサービスが「唯一無二」と認識されているのであれば、価値があるということだ。
しかし、旅行費用が切り詰められる中でビジネスクラスの快適さが向上し、さらに最近はプライベートジェットや社用ジェットも手頃な料金で利用できるようになっていることから、今後は高級志向の旅行者の間でも、「究極の喜び」より「ビジネス」を重視する傾向が高まりそうだ。