ファーストクラス vs ビジネスクラス、価値があるのは?
これに対し、ルフトハンザのバッケンバーグ氏は、今でもプライバシーが確保されたスイートを希望する顧客層は存在すると主張する。
バッケンバーグ氏によると、企業幹部や投資家、ハリウッドスターなどは、料金が高くても、機内と空港で充実したサービスを受けられるファーストクラスを選ぶという。
バッケンバーグ氏は、「ルフトハンザはファーストクラスの維持に多額の資金を投じてきた。多くの航空会社が、採算が取れないという理由でファーストクラスを廃止しているためだ」と述べ、「たとえ料金が高くてもファーストクラスに乗りたいという客は存在する。まだ需要はある。ただ、どこにでもあるわけではない」と付け加えた。
あいまいになりつつあるファーストクラスとビジネスクラスの境界線
英国の航空会社ヴァージン・アトランティック航空は、創業以来ファーストクラスを提供していない。
しかし、「アッパークラス」と呼ばれる同社のビジネスクラスは、ビジネスクラスの料金でファーストクラス並みのサービスが受けられる、と同社の広報担当アンナ・キャッチポール氏は語る。
キャッチポール氏は「アッパークラスのスイートは、最も快適なベッドと最も快適なシートの両方の役割を果たす設計になっている」と述べ、さらに次のように続けた。