南アフリカ訪問前に知っておくべき10のこと
7.ヤマアラシの針毛をはいだ後の皮は美味?
南アフリカで生まれた伝統料理を見つけるのは容易ではない(南アフリカ料理の大半は混合文化の産物)。それを生涯の仕事の1つとして取り組んだのが、20世紀初頭の南アフリカ人作家C・ルイス・レイポルドだ。
レイポルドはいくつかのレシピを残しており、ヤマアラシのクラックリング(皮と脂肪をカリカリにローストした料理)もその1つだ。
レイポルドのレシピによると、この料理の下準備として、まずヤマアラシを煮え立った湯に入れ、針毛と体毛をそぎ落し、皮が完全に白く、なめらかになるまでこする。そして肉は捨ててしまう。レイポルドによるとヤマアラシの肉はあまりおいしくないという。
8.大英帝国が最も衝撃的な軍事的敗戦を喫した地
1879年初頭、大英帝国軍は現在の南アフリカ共和国クワズール・ナタール州にあったズールー王国を攻撃しようとしていた。
最高司令官チェルムスフォード中将は、当時の最新兵器を保有していた大英帝国軍にとって、兵士が裸足の上に、やりと盾が主な武器であるズールー軍など楽勝の相手と考えていた。
しかし中将は、ズールー国王セテワヨの指揮の下でズールー軍が用いた巧みな戦術に予想外の苦戦を強いられた。
ズールー軍は水牛の角と胸を模した編隊と、短いやりの使用で大英帝国軍を圧倒。大英帝国軍はこの戦闘に1800人の兵士を投入し、最終的にそのうちの1300人以上が命を落とした。