「死ぬ前にしたいこと」を書こう 世界400カ所にボード設置
チャンさんはこのほど、ボードに書かれたメッセージを一冊の本にまとめた。チャンさんによれば、世界各地で最も多かった答えのひとつは、死ぬ前に「愛したい、愛されたい」と願う声だった。ニューオーリンズのボードには「死ぬ前に宇宙人とサラダを食べたい」というメッセージにだれかが矢印を付け、「死ぬ前にこの人と結婚したい」と書いていた。「彼女を見つけて最後にもう一度キスをする」(米イリノイ州)、「本当の恋人を見つける」(北京)と書いた人もいた。
死ぬまでに「私自身と折り合いをつける」(米ワシントン)、「絶望感を乗り越える」(米バージニア州)、「死への恐怖感をなくす」(ペルー・トルヒーリョ)など心の健康を願う人もいれば、「徒歩で世界を旅する」(カザフスタン・アルマトイ)、「バイクに乗って南米横断」(アルゼンチン・コルドバ)、「妻をリバプールへ連れて行く」(米ニューハンプシャー州)と、旅を夢見る人もいる。
「命を救う」(アラブ首長国連邦・ドバイ)、「だれかを最高に幸せな気分にする」(米ウィスコンシン州)、「公正な社会を実現する」(スペイン・マドリード)と人助けを望む声や、「祖母の育った場所を見る」(オーストラリア・タウンズビル)、「両親の自慢の種になる」(米ネバダ州)、「娘の卒業を見届ける」(ニューオーリンズ)、「おじいちゃんになる」(マドリード)など家族への思いを表す声も多かった。