「死ぬ前にしたいこと」を書こう 世界400カ所にボード設置

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
キャンディ・チャンさんが空き家にボードを設置したのが始まりだった=同氏提供

キャンディ・チャンさんが空き家にボードを設置したのが始まりだった=同氏提供

(CNN) 公共の場に大きなボードを設置し、道行く人に「死ぬまでにしたいこと」を書いてもらう。米ルイジアナ州ニューオーリンズの女性が始めたひとつのプロジェクトが、世界400カ所以上に広がっている。

アートやデザイン、都市計画の分野で活躍するキャンディ・チャンさんはある時、親しい友人の病死をきっかけに、命について深く考えるようになった。「ほかの人たちもこんな経験をしているのだろうか」との思いから、チャンさんはニューオーリンズ市内の空き家の壁に大きな黒板を設け、「私が死ぬ前にしたいことは――」という文字を吹き付けてみた。黒板を見かけた市民らは次々とチョークを手に取り、自分の答えを書き込んでいったという。

最初はその1カ所のために考えたプロジェクトだったが、いつしか世界中に広がり、これまで60カ国に25もの言語でボードが設置された。

「公共の場は私たちの人生を貴重な、意味深いものにしてくれる可能性に満ちている」と、チャンさんは話す。「人間はもともと墓場や聖地で一緒に悲しみ、祈り、慰め合うために人と集まるようになった」というのがチャンさんの持論だ。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「Travel」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]