世界の舞台で健闘、タスマニア産ウイスキー
「我々は今、ワクワクしている」と語るのは、バス海峡を見渡すオーストラリア最大のウイスキー蒸留所、ヘリヤーズ・ロード蒸留所を経営するマーク・リトラー氏だ。
リトラー氏は、「数カ月前、パリで開催されたウイスキー・ライブのブラインド・テイスティングで、われわれのウイスキーが『ベスト・ニューワールド・シングル・モルト・ウイスキー賞』を獲得した」と語る。
ヘリヤーズ・ロード蒸留所には毎年2万5000人が訪れ、蒸留所見学ツアーの参加者は、自分のボトルにウイスキーを入れて持ち帰ることができる。
ウイリアム・マクヘンリー・アンド・サンズ蒸留所のウイリアム・マクヘンリー氏の武器は、マウントアーサーから湧き出る湧き水だ。
マクヘンリー氏は「スピリッツ(蒸留酒)を冷やすための純粋な水を求めてここに来た」と述べ、「非常に小規模な経営なので、望みを高く持つ必要がある」と付け加えた。