ビール通が選ぶ、アジアのベストバー10選
3.ボクシング・キャット・ブルワリー(中国・上海)
上海にあるボクシング・キャット・ブルワリー(BCB)もGLBと同様、中国で成功している米国人ブルーマスターが経営するブルワリーだ。
2008年の創業以来、BCBのコアブランドと「Boxer‘s Choice」のビールは、毎年開催されるアジア・ビアカップとオーストラリアン・インターナショナル・ビア・アワード(AIBA)で、これまでに6つのメダルを獲得した。
ブルーマスターのマイケル・ジョーダン氏は、「われわれはビールの醸造に北米の手法を採用し、さらにさまざまな国から取り寄せた最高品質の原料を使用している」とし、「よって、われわれが地ビール市場としてはまだ新しい中国を拠点としているからと言って、われわれのビールが他のビールに見劣りすることはない」と語る。
ジョーダン氏は、旬の香辛料を使ったパンプキン・ビールから、アンチョ・ペッパーとカカオを入れて醸造した舌触りが絹のように滑らかなダーク・アンバー・エール「ドンキー・パンチ・ポーター」のような1年中味わえるビールまで、毎年35種類以上のビール造りに取り組んでいる。
BCBが運営するアメリカンスタイルの2店のガストロパブ(食事も取れるパブ)では、6種類のビールが楽しめる。
4.ブリュードッグ六本木(東京)
英スコットランドを拠点とするビール醸造会社ブリュードッグは、アルコール度数55%、価格800ドル(約8万円)で、ボトルホルダーに本物の小動物のはく製が使われているベルギースタイルのビール「ジ・エンド・オブ・ヒストリー(歴史の終わり)」(すでに完売)や、ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚を記念して発売された、バイアグラ配合のインディア・ペールエール(IPA)「ロイヤル・ビリリティ・パフォーマンス」など、一風変わったビールで世界中のビール愛好家の注目を集めている。
すでに5カ国で16店の基幹バーと1店のボトルショップ(酒販店)を経営し、さらにベルギー、インド、イタリア、フランス、ドイツ、ノルウェーで間もなく新たな店をオープンする。
今年3月にはアジア1号店となるブリュードッグ六本木をオープンした。店内は2階構造で、ブリュードッグの他のバーと同様にインダストリアル系のデザインが採用されている。20本のタップを備え、少なくともその半数がブリュードッグのビールに割り当てられている。