ビール通が選ぶ、アジアのベストバー10選
8.BREW-ビアーズ&サイダーズ(タイ・バンコク)
BREWは、2004年にバンコク初の正式な地ビールバー「ハウス・オブ・ビアーズ(HOB)」をオープンし、バンコク市内に6店舗、チェンマイに1店舗を構えるまでに成長させた実業家クリス・フー氏の2つ目のビール事業で、こちらもフー氏が「毎晩が金曜日の夜のよう」と語るほど大盛況だ。
BREWの店自体は小規模で、座席数も少なく、これといった特徴はないが、トンローにあるおしゃれな複合商業施設「SEENSPACE13」の中庭の座席エリアを共有しており、さらにバンコクのどのバーよりも豊富な種類のビールを揃える。屋外は同業者のパーティーのような雰囲気で、店内はより落ち着いたパブになっている。
9.ブリュワークス・リバーサイド店(シンガポール)
1997年創業のブリュワークスは、シンガポールのクラフトビール醸造所の草分け的存在だ。
緑の多いデンプシーヒルにある、ゆったりとした雰囲気のバー「タップハウス」は、ブリュワークスの最も新しい店であり、最もリラックスできる場所であることは間違いないが、レストランやバーが立ち並ぶ夜遊びスポット、クラーク・キーのシンガポール川沿いにある本店は、大規模なスポーツバー・レストランで、扱っているビールの種類もブリュワークスの店の中で最も多い。
濃厚な味わいの「Oatmeal Stout」など、5種類の定番ビールのほか、7種類の季節限定ビール、2種類のゲストビールがいつでも味わえる。
10.タップス・ビア・バー(マレーシア・クアラルンプール)
マレーシアの首都クアラルンプールにある「タップス・ビア・バー」は9月に創業3周年を迎える。
このバーの経営陣は互いにいとこ同士で、石油大手シェルでエンジニアとして勤務した彼らの父親の1人が14本のタップを備えたドラフトシステムを設計・構築した。タップスは、地元の有力マイクロブルワリーとの独占販売契約を断り、ビールを自ら輸入することにより業界の慣習を打ち破ったマレーシアで最初のバーの1つだ。
「一般にマレーシア人は値段の安い大量生産のビールを飲むが、クラフトビールを飲む人も増えつつある」と共同経営者のアルビン・リム氏は語る。