ハンガリーの国民的スパイス「パプリカ」入門

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4.ケーキにも使える

ハンガリーでは、20世紀末にセゲドだけで830のパプリカ工場があったが、ハンガリー人の植物学者が自然な甘さの新種パプリカの栽培に成功し、大規模栽培が可能になったため、それまで手作業で栽培していた生産者らは職を失った。

安くてボリュームがあり、パプリカがたっぷり入ったハンガリーの伝統料理グーラッシュは、もともと農民の料理と考えられていた。

しかし、パプリカはグーラッシュだけでなく、他の料理にも合う。パプリカ産業の中心地セゲドにある魚料理専門のレストラン「Sotarto Halaszcsarda」では、多くの料理にパプリカが豊富に使われている。

またブダペストにある富裕層向けレストラン「Zeller」もパプリカをふんだんに使ったさまざまな料理が大好評を博している。

さらに、甘みの強いハンガリー産パプリカはデザートにも使われる。

「パプリカが普通の料理だけでなく、菓子にも使われることはこの私ですら知らなかった」と語るのは、ハンガリーの料理専門のライターでシェフでもあるラヨシュ・コッサー氏だ。

「その後、私は祖母が作ったパプリカケーキを味わった」(コッサー氏)

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