預け荷物の盗難被害、5年で3億円 米空港係員の逮捕者続出
マイアミ(CNN) 米フロリダ州のマイアミ国際空港に駐機した旅客機の機内。数人の荷物係が乗客の預けた荷物をあさって貴重品などを盗み出している。その様子を隠しカメラが撮影していることに、本人たちは気付いていなかった――。
カメラは空港係員による手荷物窃盗を捜査しているマイアミ・デード警察がひそかに仕掛けていた。「荷物からの盗難の苦情が減るまで防犯対策を続ける」と警察は強調する。
CNNの調査によれば、貴重品の紛失に関して2010~14年に米運輸保安局(TSA)に寄せられた苦情は3万621件に上る。その大半は預け荷物から盗まれたという苦情で、被害総額は250万ドル(約3億円)に達していた。
荷物からの盗難の届け出が多かったのはニューヨークのJFK国際空港を筆頭に、ロサンゼルス、オーランド、マイアミの各国際空港の順だった。