「冷戦時代」を今に伝える、モスクワの隠れた名所を歩く

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モニノ航空博物館でTu-2爆撃機の傍らに立つ退役軍人

モニノ航空博物館でTu-2爆撃機の傍らに立つ退役軍人

(CNN) ショッピングモールが光を放ちおしゃれなカフェが立ち並ぶ今日のモスクワ。灰色のコンクリートと偏執的な思考にとらわれた冷戦時代(第2次大戦後の1945年からソ連が崩壊する1991年まで)ははるか昔のことに思えるかもしれないが、その名残は至る所にある。

防空施設や老朽化したミグ戦闘機、過去の秘密兵器プログラムの痕跡に至るまで、モスクワは冷戦時代の博物館のような趣を呈している。ロシア史の中でも見過ごされがちなこうした場所を旅することはいわば、冷戦時代へのタイムトラベルとも言える。

以下では、無名ながら簡単に訪れることができる冷戦時代の施設をまとめた。冷戦マニアや軍用機材ファンらを喜ばせること請け合いだ。

バンカー42

モスクワの郊外タガンスカヤにある地下指揮所は「バンカー42」の通称で知られ、地下約65メートルの地点に7000平方メートルにわたり広がっている。ソ連空軍の長距離攻撃部隊のための指揮所として設計された。

核戦争をめぐる緊張が頂点に達していた1951年に運用が開始された。核ミサイルによる攻撃に耐えることが可能なほか、最大90日にわたり3000人を外界から完全に隔絶した状態で収容することできた。

 
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