このカップルはだれ?、ヨセミテで偶然撮れたプロポーズ写真
(CNN) 断崖に立つ女性の手を取り、ひざまずいている男性――。米国の写真家がカリフォルニア州のヨセミテ国立公園で、見知らぬカップルのプロポーズの瞬間を偶然撮影した。その美しい写真を届けたいと、本人たちを捜している。
ミシガン州グランドラピッズに住むフリーの写真家マット・ディッペルさんは、相棒のジョシュさんとシアトルからロサンゼルスへ向かうドライブ旅行の途中、今月6日にヨセミテを訪れた。
断崖の絶景で知られる園内の名所「タフト・ポイント」に立つジョッシュさんを撮ろうと待機している時、そのがけの近くにカップルが現れて、男性がひざまずいた。
2人が幸せそうに抱き合う姿から、プロポーズはうまくいったことが分かったという。
撮影場所からタフト・ポイントまでは離れているように見えるが、実際は徒歩2分ほど。ディッペルさんは予定通りジョシュさんの写真を撮った後、がけまで走ってカップルを捜した。
「20~25人くらいに尋ねたけれど、名乗り出る人はいなかった」と、ディッペルさんは言う。タフト・ポイントは結婚写真の名所で、この日も別のカップルが撮影していたため、ジョッシュさんもプロポーズの2人には気付かなかったという。
ディッペルさんは帰宅後、写真をフェイスブックに投稿して情報提供を呼び掛けた。投稿の共有回数は9000回を超え、多くの人から協力の申し出があった。「この2人では」という写真も数件寄せられたが、どれも本人ではなかったという。
ディッペルさんは「とても良い写真だし記念になるので、大きく引き伸ばして2人にプレゼントしたい」と話している。