エジプトの「屈折ピラミッド」、半世紀ぶりに内部を一般公開

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エジプトにある「屈折ピラミッド」。修復作業を終えて一般公開にこぎ着けた/Mohamed el-Shahed/AFP/Getty Images

エジプトにある「屈折ピラミッド」。修復作業を終えて一般公開にこぎ着けた/Mohamed el-Shahed/AFP/Getty Images

(CNN) エジプトの首都カイロ郊外にある「屈折ピラミッド」の内部が、約半世紀ぶりに一般に公開された。

エジプト国営通信によると、アナニ考古相は13日、外交官の一行を率いてダハシュール・ネクロポリスを訪れ、屈折ピラミッドへ案内した。

同ピラミッドの内部が一般の観光客に公開されるのは1965年以来。ロイター通信によると、2つの埋葬室につながる長さ79メートルの通路を修復するプロジェクトが完了した。

屈折ピラミッドは4600年前に建造されたもので、カイロの約40キロ南にある。「屈折」の名は、斜面の傾きが途中で変わる独特の形状に由来する。

ピラミッドの高さは101メートル。スネフル王のために紀元前2600年ごろに建造された。建設工事の途中で構造が不安定になる兆候があり、途中で傾斜角度を変えたことから独特の形状になった。

後に傷みが激しくなったことから、近くに王族の埋葬地として別の「赤いピラミッド」が建造された。ダハシュールにはほかにも、第12王朝の3つのピラミッドがある。

考古学研究チームは2018年8月から19年4月までこの現場の発掘調査を行い、石や大理石や木材でできた棺(ひつぎ)のほか、木製のマスクや石を切り出す道具などが出土していた。

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